旅する写心 〜Golf Diplomacy

1921年、日英同盟存続か否かの
重要な転機を迎えた頃、
当時、駒沢にあった東京ゴルフ倶楽部で
昭和天皇と英国皇太子がゴルフをした。

のちに全く別々の人生を歩みはじめる
若き二人だが、世界の将来について
大いに語り合ったのだろう。
やがて戦争が始まり、昭和天皇は
好きだったゴルフを止められた。

時は巡り、2017年。
霞ヶ関カンツリー倶楽部で
安倍首相とトランプ米大統領に加え
松山英樹が一緒にゴルフを楽しんだ。

この日がどう語り継がれるか、
時間が経ってみないとわからない。
言葉は通じなくとも
同じ時間を共有することで
相手のことを知る。
ゴルフが教えてくれる帝王学、
きっと歴史が証明してくれるだろう。

霞ヶ関カンツリー倶楽部

宮本 卓Taku Miyamoto

1957年、和歌山県生まれ。神奈川大学を経てアサヒゴルフ写真部入社。84年に独立し、フリーのゴルフカメラマンになる。87年より海外に活動の拠点を移し、メジャー大会取材だけでも100試合を数える。世界のゴルフ場の撮影にも力を入れており、2002年からPebble Beach Golf Links、2010年よりRiviera Country Club、2013年より我孫子ゴルフ倶楽部でそれぞれライセンス・フォトグラファーを務める。また、写真集に「美しきゴルフコースへの旅」「Dream of Riviera」、作家・伊集院静氏との共著で「夢のゴルフコースへ」シリーズ(小学館文庫)などがある。全米ゴルフ記者協会会員、世界ゴルフ殿堂選考委員。

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