旅する写心 〜「コース巡礼」33.Skibo Castle 6番ホール

プライベートゴルフクラブというのは
世界にもたくさんあるが、
その中でも「超」がつくものがある。
カーネギー財団が持つ
プライベートクラブが
ロイヤル・ドーノックGCのそばにあった。

5月に入るとスコットランド一帯は
ハリエニシダという黄色い花に包まれる。
ネス湖を過ぎ
さらに車を北に走らせる。
今ではカーナビもあり
コースを見つけるのは簡単なはずなのだが…
それが見つからない。
田舎道を進みながら
Googleマップでチェックしても
入口がさっぱりわからない。

ティタイムの時間もあり焦り始める。
探すこと30分
まさかと思うようなところに
インターホンと道があった。
プロショップに向かうと
笑顔で「ウエルカム」と迎えてくれた。
ティタイムが…と言いかけると、
ゆっくりランチをしてからどうぞと
レストランに案内された。

上から18番ホールを眺めていると
トレーにシャンパングラスを
2つ乗せたウェイトレスが
18番グリーンに降りていった。
そして今プレーを終えた二人に
グラスを差し出した。
これぞまさしく「超」だな。

The Carnegie Club Skibo Castle

宮本 卓Taku Miyamoto

1957年、和歌山県生まれ。神奈川大学を経てアサヒゴルフ写真部入社。84年に独立し、フリーのゴルフカメラマンになる。87年より海外に活動の拠点を移し、メジャー大会取材だけでも100試合を数える。世界のゴルフ場の撮影にも力を入れており、2002年からPebble Beach Golf Links、2010年よりRiviera Country Club、2013年より我孫子ゴルフ倶楽部でそれぞれライセンス・フォトグラファーを務める。また、写真集に「美しきゴルフコースへの旅」「Dream of Riviera」、作家・伊集院静氏との共著で「夢のゴルフコースへ」シリーズ(小学館文庫)などがある。全米ゴルフ記者協会会員、世界ゴルフ殿堂選考委員。

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