旅する写心 〜「My Sweet Masters」 9

ディフェンディング チャンピオンとして
迎えるジョーダン・スピース。
2016年初戦の「ヒュンダイ」で優勝したが、
その後はパッとしない。

過密スケジュールが祟っているのか?
気になるのが、燃え尽き症候群だ。
昨年はマスターズ、全米オープンと勝ち、
St Andrewsでの全英オープンも
勝てるチャンスが十分にあった。

以前、カーティス・ストレンジが
全米オープン3連覇を惜しくも逃してから
長いスランプへと陥ってしまった。
ストレンジ本人が後に言っていたのが、
「燃え尽き症候群」だった。
異常なプレッシャーの中、
思わぬエアーポケットに入ってしまうという。

ライバルのジェイソン・デイは絶好調だ。
マスターズで是非二人の良い戦いを期待したい。

宮本 卓Taku Miyamoto

1957年、和歌山県生まれ。神奈川大学を経てアサヒゴルフ写真部入社。84年に独立し、フリーのゴルフカメラマンになる。87年より海外に活動の拠点を移し、メジャー大会取材だけでも100試合を数える。世界のゴルフ場の撮影にも力を入れており、2002年からPebble Beach Golf Links、2010年よりRiviera Country Club、2013年より我孫子ゴルフ倶楽部でそれぞれライセンス・フォトグラファーを務める。また、写真集に「美しきゴルフコースへの旅」「Dream of Riviera」、作家・伊集院静氏との共著で「夢のゴルフコースへ」シリーズ(小学館文庫)などがある。全米ゴルフ記者協会会員、世界ゴルフ殿堂選考委員。

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