「コース巡礼」〜37.ウィングドフット 18番ホール


開催が危ぶまれた今年の全米オープンは
ニューヨーク郊外の
ウィングドフットで行われる。
難コースで知られるウィングドフットは
ティリングハストの代表作であり、
超名門としての風格も格別である。

僕は1997年の全米プロと
2006年の全米オープンに加え、
その両大会の前年にコース撮影に訪れた。
試合の時とは違い
ひっそりとしたクラブハウスのドアを
開ける瞬間の緊張は今でも残っている。

協会から預かった撮影許可の手紙を握り締め、
ヘッドプロを訪ねた。
重厚な応接室で何分待っただろうか。
ようやくヘッドプロが現れ
このクラブの歴史を
滔々(とうとう)と語り始めた。
ウィングドフットで29年に
初めて行われた全米オープンでは
ボビー・ジョーンズが3度目の優勝。
簡単には撮影させてくれない。
まずは“お勉強”からなのだ。

大会の賑やかな雰囲気のコースと
普段の名門コースは雲泥の差だ。
やっと撮影の許可は下りたが、
条件は歩いての撮影だった。
仕方なく重い三脚とカメラを持って
コースに出かけた。

途中でプレーヤーに出会ったのは2組のみ。
ほぼ貸し切りの状態で
初秋のコースを堪能した。
ティリングハストの特徴的なグリーンは
プレーをしなくとも恐怖が伝わってくる。
97年の虹がかかった瞬間のD.ラブⅢの初優勝
06年のミケルソンの最終ホールのダブルボギー
つい先日の事のように思い浮かぶ。

Winged Foot Golf Club
ウィングドフット ゴルフクラブ

Winged Foot Golf Club