旅する写心 〜NO GOLF, NO LIFE

オリンピックが終了し、僕には
多様性という言葉が心に残った。
“ゴルフの多様性”とはなんだろう。
ゴルフにはルールとともに
マナーの存在がある。
それはゴルフというそのものの
大事なエッセンスになっている。

そのエッセンスを壊してしまうと
ゴルフという土台が壊れてしまうが、
知らないうちに日本流の
「こう有るべきだ」という感覚に
縛られていたような気がしてならない。
その中でも少しずつ
多様性が生まれ始めた。

18ホールではなく6ホールでも9ホールでも。
14本ではなく7本でも10本でも。
カートではなくキャリーバッグでも。
ハーフ休憩を入れずにスループレーでも。
4人ではなくひとりでラウンドしたり、
愛犬とのんびりゴルフをしたり。
日の出とともにスタートしたり、
夕食前に数ホールだけ回ったり。

そうすることで新しい仲間が増え
今まで見たことがない
景色に出会うこともある。
伝統的なクラブライフを残しつつ、
それとは違ったゴルフライフも
楽しめる人生。
そんな多様性のあるゴルフ。
まず一歩を踏み出してみよう。

Blackwolf Run Golf Course
ブラックウルフ・ラン ゴルフコース

宮本 卓Taku Miyamoto

1957年、和歌山県生まれ。神奈川大学を経てアサヒゴルフ写真部入社。84年に独立し、フリーのゴルフカメラマンになる。87年より海外に活動の拠点を移し、メジャー大会取材だけでも100試合を数える。世界のゴルフ場の撮影にも力を入れており、2002年からPebble Beach Golf Links、2010年よりRiviera Country Club、2013年より我孫子ゴルフ倶楽部でそれぞれライセンス・フォトグラファーを務める。また、写真集に「美しきゴルフコースへの旅」「Dream of Riviera」、作家・伊集院静氏との共著で「夢のゴルフコースへ」シリーズ(小学館文庫)などがある。全米ゴルフ記者協会会員、世界ゴルフ殿堂選考委員。

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