今年の全英女子オープンは
スウェーデンのアンナ・ノルドクビストが
優勝でメジャー３勝目を飾った。
スウェーデン出身の女子プロといえば
リサロッテ・ノイマンと
アニカ・ソレンスタム。
ノイマンは1988年に
ルーキーながら全米女子オープンで優勝。
僕にとって2度目の全米女子オープン取材で
当時は赤いバンダナを首に巻き
それまでになかったタイプの
可愛い女子プロが
最高峰の選手権を勝ち取った。
それまでスウェーデン出身のゴルファーなど
全く目立たない時代だった。
岡本綾子の最後の全米女子オープンとなった年
1995年大会で勝ったのは
これまた全く無名のアニカだった。
まさかこの子が女子プロ界で
金字塔を打ち立てるとは…
その後のメジャーで、韓国からはパク・セリ、
オーストラリアからはカリー・ウェブ、
メキシコからはロレーナ・オチョアが勝った。
現在の女子プロの国際色あふれるメンバーは
このスウェーデン出身の二人が
作り出したと言っても過言でない。
国をあげてのナショナルチーム作りが
スウェーデンのゴルフを後押ししてきた。
いま日本もやっと
ナショナルチームの成果が出始めてきた。
渋野日向子、笹生優花に続く選手は
間違いなく出てくると確信している。
そんな瞬間に立ち会えたら
どんなに幸せだろうか。
The Gary Player Country Club
ゲーリー・プレーヤー カントリークラブ
宮本 卓Taku Miyamoto
1957年、和歌山県生まれ。神奈川大学を経てアサヒゴルフ写真部入社。84年に独立し、フリーのゴルフカメラマンになる。87年より海外に活動の拠点を移し、メジャー大会取材だけでも100試合を数える。世界のゴルフ場の撮影にも力を入れており、2002年からPebble Beach Golf Links、2010年よりRiviera Country Club、2013年より我孫子ゴルフ倶楽部でそれぞれライセンス・フォトグラファーを務める。また、写真集に「美しきゴルフコースへの旅」「Dream of Riviera」、作家・伊集院静氏との共著で「夢のゴルフコースへ」シリーズ（小学館文庫）などがある。全米ゴルフ記者協会会員、世界ゴルフ殿堂選考委員。
