旅する写心 〜Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band

地球温暖化対策を話し合う
COP26がグラスゴーで始まった。
地球温暖化はゴルフ場にとっても
影響が大きい問題。
グラスゴーで開催されたのは
すごく重要なことだと思える。

18世紀半ばに起きた
石炭利用によるエネルギー革命は
ここグラスゴーを中心に始まった。
それはちょうどゴルフの広がりにも
繋がっていった。

エジンバラ近郊で始まったゴルフは
鉄道の普及によって西に延び
グラスゴーでもコースが造られた。
その代表的なコースがプレストウィック。
第1回全英オープンが開催されたコースだ。
セントアンドリュースで育った
オールド・トム・モリスが
この地でコース造りを始めた。

1989年に初めてこのコースでプレーした。
夕方に突然訪れた私を
支配人は快く迎えてくれて
「プレーしていきなさい」と
1番ホールに案内された。
ここでの経験は今の自分のゴルフ感の
スタート地点だったかもしれない。

世界の首脳がグラスゴーに集まり
今一度あの時代に想いを馳せ、
次の時代へ何をアクションするか
大事なひとときとなりそうだ。

Prestwick Golf Club
プレストウィックゴルフクラブ

宮本 卓Taku Miyamoto

1957年、和歌山県生まれ。神奈川大学を経てアサヒゴルフ写真部入社。84年に独立し、フリーのゴルフカメラマンになる。87年より海外に活動の拠点を移し、メジャー大会取材だけでも100試合を数える。世界のゴルフ場の撮影にも力を入れており、2002年からPebble Beach Golf Links、2010年よりRiviera Country Club、2013年より我孫子ゴルフ倶楽部でそれぞれライセンス・フォトグラファーを務める。また、写真集に「美しきゴルフコースへの旅」「Dream of Riviera」、作家・伊集院静氏との共著で「夢のゴルフコースへ」シリーズ(小学館文庫)などがある。全米ゴルフ記者協会会員、世界ゴルフ殿堂選考委員。

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