旅する写心 〜「コース巡礼」36.TPCハーディングパーク 6番ホール

コロナ禍で日程が大きく変わった中、
いよいよ今年初のメジャー
全米プロゴルフ選手権が
サンフランシスコの
TPCハーディングパークで開催される。

全米プロはこれまで
名門コースでの開催が中心だったが
全米オープン同様、
誰もが普段プレーしているコースで
開催をしようと方針転換をした。
昨年はニューヨークの市民コース、
ベスページで開催され大成功を収めた。
そして今年はサンフランシスコの市民コース、
TPCハーディングパークが選ばれた。

ここは街の中心部にあり、
すぐ近くには名門のサンフランシスコGCと
オリンピックCがある。
私も昨年プレーしたが
フェアウェイは広く気楽な雰囲気で
みんながゴルフを楽しんでいた。

今回のメジャー開催にあたり
フェアウェイを半分くらいに絞り、
ラフはボールが入ると
フォアキャディがいない限り見つからない
とても難しいセッティングに変貌した。
このあたりは
サンフランシスコ特有の霧が発生しやすく
また海沿いなので
風がゴルフをさらに難しくする。

日本からは松山英樹に加え
石川遼もすでに現地に向かった。
無観客で行われる初めてのメジャー。
今回はサンフランシスコの市民も
テレビで大会を楽しむしかない。

TPC Harding Park
TPCハーディングパーク

宮本 卓Taku Miyamoto

1957年、和歌山県生まれ。神奈川大学を経てアサヒゴルフ写真部入社。84年に独立し、フリーのゴルフカメラマンになる。87年より海外に活動の拠点を移し、メジャー大会取材だけでも100試合を数える。世界のゴルフ場の撮影にも力を入れており、2002年からPebble Beach Golf Links、2010年よりRiviera Country Club、2013年より我孫子ゴルフ倶楽部でそれぞれライセンス・フォトグラファーを務める。また、写真集に「美しきゴルフコースへの旅」「Dream of Riviera」、作家・伊集院静氏との共著で「夢のゴルフコースへ」シリーズ(小学館文庫)などがある。全米ゴルフ記者協会会員、世界ゴルフ殿堂選考委員。

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