全米オープンの厳しさ
それを思い知らされたのが
1990年のメダイナだった。
最終日を首位と4打差の20位から出た
ヘイル・アーウィンが
最終ホールで14mのバーディパットをねじ込み
マイク・ドナルドとの翌日18ホールの
プレーオフに持ち込んだ。
当時はフィルムカメラで
レンズもオートフォーカスではなく
マニュアルだった。
そんな中、まさかの14mを決めたアーウィンは
18番にいるギャラリーに
ハイタッチして走り回った。
ご承知のようにフィルムは1本36枚が最大。
日本では想像もできないような展開に
必死でシャッターを押したのを思い出す。
翌日のプレーオフも15番終了時点では
ドナルドが2打リードしていたが
ビッグタイトル目前の18番で
4mのパーパットを外してエキストラホールに。
19ホール目でアーウィンにバーディを決められ
長い戦いに終止符を打たれた。
歓喜と落胆。
表彰式での対照的な2人のシーンが印象的だった。
アーウィンは全米オープン3度目の優勝で、
45歳での大会制覇は最年長記録となった。
この記録は今でも破られていない。
2017年「全米オープン」特集 ~GDOニュース